★2021年、黒田のひとりごと

嬉しいパーシャルデンチャーのセミナー   2021年6 月   

 

 近年、パーシャルデンチャーのセミナーが少なくて淋しい思いをしておりましたら、ようやくオススメできそうなセミナーがありました。『日本歯科医師会雑誌』の6月号に掲載されていましたので、多くの方の目にとまっていると嬉しいのですが・・・。どの雑誌も「インプラント」の話題やセミナーが多いのには驚いて居ります。あれほど患者さんやテレビやメディアで問題が言われているのに・・・。 パーシャルデンチャーを出来ない歯科医がインプラントを行うのには疑問を感じます。パーシャルデンチャーとインプラントを同格で取り組める歯科医が行うのが理想ですが、残念ながらそうではないようです。このセミナーの講師の藤関先生は、もともとパーシャルデンチャーを専攻していた方なので、その先生が行うインプラントなら納得できます。sfujizekiseminer

ぜひ目にして欲しい論文        2021年4月   

 歯界展望、2021年4月号の 「天然歯を守る」シリーズの最終回で、「有髄歯の可能性を推察したテレスコープ義歯の一例」と題する症例報告16年の経過です。まずX線写真のきれいさが初診時と16年後との対比で位置づけと言いコントラストと言い、非の付け所がなく見事です。症例写真も治療経過と術後経過と対比が見事で分かりやすく掲載されています。症例写真の配置や並べ方にまで行き届いたレイアウトに感服させられました。そういった配慮が読みやすさにつながって、12ページもの内容をあっという間に読めてしまう論文です。初診時の重度歯周炎を最小限の抜歯で多くの残存歯を残していったのも見事です。テレスコープの支台歯をすべて有髄歯で対応したのには驚きと感動を覚えました。有髄でしたいとすべての歯科医が思いながら、臨床的な煩雑さと苦労を避けるが為に抜髄へ流れてしまう現実を、臨床家であればどなたも知っていることです。上顎の支台歯数が4歯しかないのにあの床面積で大丈夫なのかと思ったら、「食べることが仕事」だという患者さんなので・・・で納得。下顎の遊離端欠損の支台装置があれで大丈夫かと思ったら、シッカリと手を打っている設計になっているところなど、良く検討されていることが分かり「すごいなー」と感心させられました。経過観察中のトラブルを詳細に記録をとり対応している姿勢にも脱帽です。口内描記の活用や咬合の変化や義歯の動きへの考察など素晴らしい観察眼とその対応にも感服させられます。執筆は火曜会の鷹岡竜一先生です。さすが−でした。

 「天然歯を守る」シリーズの100回、最終回にきわめてふさわしい論文です。私は「救歯会」というスタディー・グループを30年前に立ち上げたときの目標が「歯を守る」でした。このシリーズを毎号いつも楽しみにして居りました。今回でお終いになるのは淋しいですが、このシリーズに負けず劣らずの企画を期待して待っています。医歯薬出版の「歯界展望」誌、ありがとうございました。

救歯会30周年記念会のお知らせ        2021年3月    

 昨年も今年も救歯塾が中止になりました。一昨年受講された方々には大変に申し訳なく思っております。今年は救歯会が30周年を迎えますので、その記念会にはぜひご参加をお願いしたいと思っております。 日時は21年9月11日(土)、9月12日(日)の二日間です.土曜日は午後からです。会場は大手町の野村ビル(東京都千代田区大手町2丁目1−1 JR東京駅歩10分).どうか今年の予定に組み込みましてご参加下さいますようにお願い申し上げます。詳細につきましては改めてご案内致します。

救歯塾の受講者から嬉しいお便り        2021年2月    

一昨年の受講者から嬉しいお便りを戴きましたので、抜粋してお伝え致します。

 2019年に救歯塾に始めて参加させていただきました。受け身型の講義スタイルではなく、参加型の実習付きディスカッション講義スタイルは、毎回とてつもない緊張感があり刺激的でした。私自身、臨床の現場に立って10年以上経って居るのに、ディスカッション中はいつも「自分はこんなにも深く考えることなく日々の診療に立っていたのか!」と毎回反省させられ、精神的に疲労する講習会でしたが(ホンネです)、他の先生方の様々な考え方や見方を知ることができ、本当の意味で「身につく」講習会でした。今まで、コーヌスデンチャーには大学の講義でしか関わることがなかったのですが 、救歯塾に参加し、課題をやっていく中で、その難しさとともにコーヌスデンチャーの素晴らしさを知ることができました。そのおかげで(?)、現在初のコーヌスデンチャー に取りかかっています!。そんな折、コーヌスクローネのエッセンスのたくさん詰まった書籍のプレゼントを、本当に嬉しく心強く思いました。本当にありがとうございました。また再会できる日を楽しみにして居ります。(石丸英美 様 (旧姓吉澤様))

救歯塾を中止します            2021年2月    

年が明けてもコロナウィルスが一向に収まらず、むしろ感染が拡大していく傾向にあります。緊急事態宣言が発令されましたし、今後の見通しがまったく立てられません 。救歯塾を開講したい気持ちはいっぱいあるのですが、とても無理な様子です。塾の回数を減らして行うのはどうかと考えてみたのですが、それとても難しいという予測で、苦渋の選択ですが救歯塾を中止します。一昨年の救歯塾に参加された先生方には誠に申し訳なく思っておりますし、深くお詫びを申し上げます。昨年1年間をお待たせしておきながら今年も中止とは…なんと言ってお詫びをして良いものやらその言葉が見つかりません。深く深くお詫びを申し上げます。

すごい論文を見つけました            2021年1月    

すごい論文を見つけました。歯界展望の2020年11月号972P〜989P「いかに治したかではなく、いかに関わったか」川瀬恵子先生の論文です。タイトルからして、これはただ者ではないなと思いましたが、内容を見てからは本当にすごい方だなーと納得しました。ケースプレゼンテーションのレベルが高く、しかもX線写真や症例写真が緻密で詳細にわたって記録がとられていて、小気味が良いのを通り越して感動させられました。是非多くの方に目にとめて欲しいと思いました。

 

★2020年、黒田のひとりごと

金子一芳先生に講演して頂きました     2020年12月

 11月7日の土曜日に救歯会の若手勉強会で金子先生にお願いして来ていただきました。このコロナウィルスの危険な時期なので人数を金子先生を含めて9名に制限しました。リモートではなく、セミナールームをレンタルして東京駅八重洲の近くで行いました。9名という人数制限は、火曜会の例会をリモートと直接参加とのミックスで行って9名で大丈夫だったとの情報を得て同じように9名のセミナーとしました。一昨年の臨床歯科を語る会での金子先生の特別講演「補綴臨床の60年」があまりにも素晴らしかったのと当日時間不足で聞き逃したことが多かったので、もう一度お願いしたのです。金子先生は同じ話はしたくないと・・・いつものようにすんなりとこの会が運ばれたわけではありません。やっとの思いで実現に漕ぎつけてほっとすると同時にとても嬉しかったです。講演会の終了後の食事会はとても和やかで楽しかったです。その時の表情をご覧いただければこの会が成功だったかどうかが一目瞭然です。夜遅くなりまして11時を過ぎてもまだ帰ると仰いませんで嬉しかったです。この続きを来年もお願いしますという約束を戴きまして解散としました。来年は火曜会の60周年記念会と救歯会の30周年記念会とがありそうです。それが無事に終わってからのことになります。楽しみです。

 先月講演会の後ちょうど1ヶ月経過してコロナの感染者が出ませんでしたので安心してご報告致します。

嬉しい患者さんお二人に巡り会いました     2020年11月

 どちらの方も遠方から通ってこられる方です。定期健診でもう10年以上前から通って下さっている年齢も70歳代の女性です。通って頂くのが申し訳なく思いまして「お近くのところの良い歯科医を紹介致しましょうか」と伺いましたら、「いえ、神田の黒田歯科へ通ってきますのでご紹介は要りません」と言われました。とても嬉しいですが、お一人は千葉県の四街道市からの方で、もう一人は神奈川県鎌倉市からの方です。

 つい1ヶ月前には新患の方で、愚息の開業場所の練馬区上石神井からいらした方ですが、「是非、上石神井へ行かれまれませんか」と地図と名刺を渡しました。愚息の診療室へ行きながら玄関と受付だけをみて、「やっぱり神田の黒田歯科に通います」と来られた方もおられます。嬉しいですが、不思議な気がします。患者さんの感性というのがどういうものなのかは私にはまったく分かりません。こんな後期高齢者の歯科医のどこが良いのでしょうか。    

素晴らしい論文にであいました         2020年10月

 歯界展望の11月号 「いかに治したかではなく、 いかに関わったか」というタイトルの論文にであいました。タイトルからして「これはただ者ではない」という予感がしてすぐそのページを開きました。約20ページにも及ぶ臨床ケースプレゼンテーションで、カラー写真のきれいさ、X線写真の緻密さときれいさ、詳細な臨床記録のきれいさなどについ引き込まれてしまいました。Deep overbiteの難しい症例に取り組んで悪銭苦闘しながら緻密な診断と処置方針を立てて治療を進めていくプロセスを詳細に記録していく様子が報告されています。

 治療後2年弱で遠方(東京から山口県)へ転居されてしまうという事件に見舞われました。もう二度と診ることは無いと思いきや転居後約半年で再来院してくれたという。山口県の近所で歯科へかかっても満足できなかったそうで、遠路、山口県から定期健診を希望されたという。その後にいくつかのトラブルに見舞われたが、遠路からというハンデを持ちながら対処していくプロセスを記録している。63歳の方が78歳まで15年以上もつき合ってくれた記録には脱帽と感嘆しかありません。

コーヌスクローネの不思議さ         2020年10月

 歯界展望の10月号で予知性の低い歯が30年以上も持っている不思議なコーヌスクローネの症例を提示しました。上顎が7歯、下顎が2歯残存で、しかも下顎の第一大臼歯2歯が重度の歯周炎で、左下が根分割で近心根のみ、右下が分岐部病変を抱えたまま。下顎を無歯顎にしたくない一心で、せめて10年は持って欲しい。

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1988年7月初診、40歳男性。歯肉からの出血が主訴、左上ブリッジが3ヶ月前に自然脱落。右咀嚼しかできない。その右下543がグラグラで右下6に連結でぶら下がっている。下顎は左右の66しか残せない。

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 下顎が無歯顎になるのを少しでも先送りしたいが、左下6は かろうじて歯根の近心根のみ、右側は分岐部病変がスルーの状態ながらかろうじて保存とするが、どちらもコーヌスクローネに頼るしかない。果たして下顎が無歯顎になる時期をどれほど先延ばしできようか・・・・。

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2019年4月、術後31年の支台歯です。右下6がグラグラですが、義歯が入ると落ち着いています。30年以上も重度歯周炎の支台歯が残ってくれるとは予想だにしませんでした。右下6の外冠の咬合調整が頻繁に行われている跡が見て取れますが、穴はあいていません。患者さんは71歳になって、「これほど抜かない年月経過は初めてです」と言ってくれています。定期健診には必ず来てくれます。私も嬉しい誤算です。

「緩圧」という言葉は死語になって欲しい   2020年9月  

 40年以上前には、パーシャルデンチャーと「緩圧」は切っても切れない関係にある言葉です。私は45年前から緩圧を死語としてきました。近年の大学の教育ではどうなっているのかまったく知りませんし、緩圧機構のパーシャルデンチャーを目にしたことはないのですが、あったら教えて欲しいです。考え方だけは雑誌や書籍に模式図として目にすることはありますが、臨床例として目にすることがありません。ましてやその臨床例が術後経過をつけて提示されてることは目にしたことがありません。およそ50年前頃に私は緩圧機構のパーシャルデンチャー作っておりました。緩圧型のアタッチメントも使っておりました。ことごとく患者さんからの不評を買いましてすぐさま撤退致しました。2〜3年ほどは調整しながら使っていただいておりましたが、転医されるか作り直すかで、当時の記録がありません。

kanatu Osborneが緩圧を勧めているわけではありません 。緩圧の設計例がいくつか掲載されているので誤解されそうですが、事実は異なる。

 遊離端欠損において緩圧をするかしないかはパーシャルデンチャー設計の中心課題です。そのことをうやむやにしてパーシャルデンチャーを製作することはできません 。 議論のあるところは討論を続けて合意点を見いだすのが学会の役割でしょうから、補綴学会でコンセンサスが得られているのでしょうか、教えて欲しいです。

コーヌスクローネはなぜ歯が抜けないのだろう   2020年9月  

 昨年の歯界展望1月号から「コーヌスクローネ再考」が連載されておりますが、毎号に必ず長期経過の臨床例が掲載されております。 コーヌスクローネが長持ちしているなーと思っていただけませんでしょうか?さらに支台歯が抜けずに良く保っているなーと思っていただけませんでしょうか? 執筆者には歯界展望の連載をするにあたりまして、必ず臨床例で語ろう、しかも長期経過の症例で、と約束致しました。遊離端欠損の症例で可撤性の義歯で術後経過を10年以上とするにはかなりのハードルの高さです。多くの症例が60歳代以上ですから、術後経過10年以上ですと70歳代以上となります。プラーク・コントロールとメインテナンスを継続的に維持することが難しいのはお分かり頂けるでしょう。さらに術後経過20年以上となると、80歳代以上となり、きわめて困難となります。欠損歯列の可撤性義歯の20年以上の術後経過症例を目にすることは希なのがお分かり頂けると思います。歯界展望9月号の2症例とも30年以上の術後経過が掲載されています。

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1977年11月初診、52歳女性。左下奥歯が痛む主訴。右下7が上顎の顎堤にあたる程の低位咬合

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低位咬合のため上前歯が欠けて失活に。咬頭嵌合位が喪失し、咬合挙上と咬合再構成が必須となる。術者が35歳の未熟者で、開業1年目の処置。咬合再構成など自信が無いが・・・・。

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術後35年、年齢は53歳から88歳に。これまで1歯も喪失していない。プラーク・コントロールの容易さ、二次固定効果、咬合安定、が効を奏したのか。35年経過で1歯も喪失しないのは偶然だろうか? s

コロナのこの時期に嬉しい患者さん   2020年9月  

 コロナの影響で患者さんの来院が減る一方で落ち込んでいた矢先に、嬉しい患者さんが居られました。70歳代の女性ですが 、千葉県習志野市津田沼から来院される方です。コロナが怖くて昨年11月以来通院が途絶えていました。年齢も年齢なので、コロナもあって地元の歯科医院に転院したのではないかとかんぐっておりましたのに、来院してくれたのでほっとしました。検診だけで何ら問題も無かったのですが、帰り際に「食事のたびに美味しく頂けて先生にはいつも感謝しています。10年以上も歯が抜けなくて幸せです」と言ってくださったので嬉しくなりました。歯医者になって良かったなーと思える瞬間です。

 もう一人の方は、50歳代の女性で、下顎に片側のパーシャルデンチャーを6年前に入れた方です。横浜市泉区の方で、勤務は虎ノ門です。当院に来る前に10軒以上の歯科医院を訪ねましたが、みんなインプラントを勧めました。「取りはずしの義歯を入れてみてそれが嫌ならそれからインプラントでも良いのでは?といわれたのが黒田歯科だけでした。インプラントはやり直しがきかないのでそれが怖くて・・・」と言っていた方です。その方が「今年いっぱいで長崎県佐世保市の実家へ帰りますが、定期健診は東京の黒田歯科に来ますのでよろしくお願いします」。長崎で良い歯科医院を探さないのですか?と伺ったら、「以前、東京で随分と良い歯科医を探したのに見つからなかったのですから、長崎では見つからないと思います」と言われました。嬉しいですね-、このような方に巡り会えてとても幸せです。宮城県古川市の方や長野県上田市や愛知県名古屋から来院される方はおられましたが、九州の方は初めてです。歯医者冥利に尽きます。生きていて良かった!!

 歯界展望9月号に私の2症例が出ています  2020年9月  

 歯界展望9月号に私の3回目の連載が出てます。症例1は1977年11月初診(今から43年前)の53歳女性の方です。 低位咬合で咬頭嵌合位が失われ、右下第二大臼歯が上顎の顎堤にあたっているほどです。咬合挙上して咬合再構成を行った症例です。術者がまだ35歳で開業後1年に手がけました。今でも未熟ですがその時はもっと未熟でしたから、今後どうなるのかとヒヤヒヤしながらの経過観察でした、これほどの咬耗と低位咬合からクレンチングや夜間のブラキシズムも疑えます。術後経過35年、88歳まで1歯も喪失しておりません 。

 症例2は1986年1月初診(今から33年前)の55歳女性で、前歯が腫れてグラグラするのが主訴の重度歯周炎の方です。歯周治療を行いながら、下顎前歯の叢生を矯正しながら、咬頭嵌合位を作って咬合再構成を行った症例です。 85歳までの30年間で、1歯だけの喪失です。その歯は初診時に残根だった歯で、10年後に歯根破折を起こしての喪失です。几帳面できれい好きな方でしたから、さぞ下顎前歯の連続切端レストが見苦しいと思われたでしょう。10年くらい経過してから「自分の歯がきれいなまま残っていて嬉しいです」と前歯を指さして言われた言葉で救われました。 33年前の歯槽膿漏症の重症の55歳の方が、補綴専門の私の対応で30年間も85歳まで1歯のみの喪失でメインテナンスできるなんて信じられるでしょうか?

「コーヌスクローネ再考」の終盤に近づいてます  2020年8月

 昨年の「歯界展望」1月号から「コーヌスクローネ再考」を連載しております。今年の7月号から10月号まで4ヶ月連載で黒田昌彦が書いております。最後のまとめに代えて症例も多く掲載しております。7月号は40年くらい前の「コーヌスクローネ」出版前に取り組んだコーヌスクローネの症例です。コーヌスクローネというものをよく分かっていない時期に処置したものですから、あまりに未熟ですがそれでもコーヌスクローネの特徴が確信できた症例です。40年以上前は診断も未熟、技術も未熟、写真も未熟で恥ずかしいのですが・・・。さらに40年の術後経過が追えないのです。60代の患者さんが40年経過すれば100歳を超えてしまいます。とても来院して戴くことは不可能です。言い訳して申し訳ございませんが、どうかご理解の上ご覧いただきたく思います。

 8月号はコーヌスクローネのトラブルにスポットを当てた特集です。あれほど多くの方々に取り組んで頂いたコーヌスクローネがその後次第に撤退することになってしまったのは、そのトラブルの多さでしょう。それらのトラブルを回避する方策を提示します。維持力のコントロールも苦慮された方が多かったようですが、それほど難しくなく維持力を調整できます。これなら出来ると思って頂けないでしょうか。8月号を是非ご覧いただき、トラブルを招きにくいコーヌスクローネに取り組んで頂けませんでしょうか。

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 上の写真のように内冠脱離や歯根破折などの多くのトラブルを私も経験しました 。本当に困ったものだと悩みました。それも「よく噛めること」や「維持力が大きいこと」に起因していると気づきました。義歯を外すのに苦労するような維持力は必要としない、どんなものも食べられる必要はないということに気づいてからはもっと気が楽になって「維持力」を過大にしないようにしました。また完成義歯の維持力のコントロールも容易に出来るようになりました。そうしてからは、コーヌスクローネのトラブルから開放されました。

「コーヌスクローネ再考」連載     2020年6月

 昨年の「歯界展望」1月号から「コーヌスクローネ再考」を連載しております。ほぼ2年近くの連載ですが、いよいよ最終章に近づいています。 コーヌスクローネがどれほど保っているのだろうかと気になっておりましたので私だけが保っているというのなら信じて頂けないでしょうが、救歯会の多くのメンバーが保っている事実を提示したいと思っての連載です。22回の連載になります。そのうち今年の6月号に、救歯会のメンバーによるコーヌスクローネの生存率をまとめてみました 。驚くことに、推定平均生存年数が 29.0年です。救歯会メンバーの吉野 浩一先生のご協力によって、下記のようなデータが得られました。

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救歯塾を中止します      2020年4月

 とうとう救歯塾を中止します。20年もやってきた救歯塾を中止するなんて今までなかったことですから断腸の思いです。4月から開講するのを1ヶ月延期してスケジュール調整したのですが、東京都の緊急事態宣言が行われて、学会、セミナー、学習塾などは事業中止の指示が出ました。予約していた会場にキャンセルのお願いをしました。年間7回の連続セミナーなので会場側も大変です。長年の顧客としてキャンセル料が発生しなくてすみましたが、大変にご迷惑をおかけしてしまいました。来年はまた使ってくださいねと釘を刺されましたが、勿論コロナウィルスが収まれば・・・です。昨年の受講者から中止は仕方ないとしても、来年はやって欲しいという嬉しいメールが来ました。こんな嬉しいメールが来ると、ほとんど救歯塾を今年で終了としたかったのに、またやらないといけないかなあーと思い始めています。いずれにしても、コロナウィルスが収まってくれないことにはすべてが始まりません。皆様もお気を付けてくれぐれもコロナウィルスに感染しませんように・・・・。

新型コロナウイルスの悩み      2020年4月

 非常事態宣言が発令されるところまで蔓延してきたコロナウイルスは、私たちの生活を大きく混乱させています。診療室では毎日キャンセルの大波に襲われています。もともと患者数の少ない上にキャンセル続きで、1日5人なんていうのがざらです。これでも続けていく価値があるのかと悩みふさぎ込んでおります。

 救歯会も連続休会、黒田勉強会も休会、救歯塾も今年は中止にします。夜の会合はすべてなくなって暇になりました。2月中旬からスキーはすべてキャンセルしてしまいました。運動不足で、閑人で困っております。忙しいときには時間がなくて…・とブツブツ文句を言っていたくせに、暇になるとなったで文句を言う自分にあきれています。

新型コロナウイルスの問題      2020年3月

そのうちそのうちのうちに治まるかに思いましたらとんでもないことになってきました。治まるどころかますます拡大してきて、診療もできなくなりそうで困っています。救歯塾の開講を4月から1ヶ月遅らせて5月から開講して順繰りに11月までを行い、12月を最終回に追加しました。これで治まってくれると思ってるのですが・・如何なものでしょうか?  6月に札幌で北大歯学部補綴学教室OB会の講演会が予定されていましたが、これも今日、中止になりました。救歯会の例会も3月、4月は中止しまして5月からに延期しましたが、5月からできるのだろうかと心配しております。 昨日(3月29日)には桜が満開でしたのに大雪になりました。外出は自粛という都知事の発表がありましたが、自粛と言われなくともあの凄い大雪と寒さで外出などしたくありません。

 

 

★2019年、黒田のひとりごと

救歯会のサマーセミナー 楽しかったです    2019年8月

恒例の救歯会のサマーセミナーが8月30日から2泊3日で千葉県習志野で行われました。過去数年は山中湖でしたが、東京に近くて宿泊がシングルで会場が良かったのでここになりました。今年は42名の参加で大所帯でした。テーマは「私のコーヌスクローネ」です。42名が全員コーヌスクローネをやっているというスタディー・グループは全国でも救歯会だけではないでしょうか?  討論も質疑応答も面白かったです。これほど話題がいっぱいあるということにも驚きました。機会があれば記事にしたいと思っております。

セミナー会場としては広くなく狭くなく、二人がけの机もあってちょうど良い広さでした。スクリーンも大きめで快適でした。休憩室も有り、トイレも近く、冷たい水も自由です。二次会場も十分の広さで時間も12時まで使えて飲み食い自由です(もちろんメニューに制限がありますが)。来年からもここにします。

札幌市で講演しました    2019年7月

  

  臨床歯科を語る会の2週間後に札幌歯科医師会で講演してきました。臨床歯科を語る会とはまったく異なるテーマです。タイトルは「救歯臨床のススメ」です。北海道すべてではなくて、札幌市だけですから60名ほどのこじんまりした講演会でした。その時に北見市からわざわざ遠路駆けつけて下さった方にであいまして驚いたのですが何と救歯塾の受講者で、しかも10年くらい続けて救歯塾を受講されているリピーターでした。嬉しかったです。この講演会は救歯塾の受講者が中心で私を呼んでくれました。おかげで、終わったあとで救歯塾受講者や0Bの方が6名ほどで後席を作って下さいました。質問攻めにあいまして講演会の時間よりもはるかに長く討論しましたので次の日になってしまいました。でもとても楽しかったです。ありがとうございました。

臨床歯科を語る会で講演しました    2019年7月

 昨年の金子一芳先生の講演があまりにも素晴らしかったので、とても受けたくなかったのですが、誰も受けてくれる方がいないと言うことで私にまわってきました。もちろん私だってやりたくないです。そう言っていると誰かに無理強いすることになり、その方に迷惑がかると思い、嫌々ながら受けることにしました。タイトルを「スタディー・グループから学ぶ」にしましたが、それはもう凄いストレスでした。開き直るしかないので、無駄な話を一切入れずに、プレゼンの冒頭から症例写真でスタートしました。「えーとか、あーとか、あのーとか、一切入れずに、立て板に水のごとく話を進めました。時間も厳しかったので、急ぐ気がありましたが、できるだけ落ち着いて話をしようと心がけました。30分を過ぎたころから気持ちに余裕が出てきて、冗談や横道へそれる話を交えることができました。火曜会スキーの写真や、臨床歯科を語る会の金子先生のスナップなどが出てくると、もうとても余裕のプレゼンになりました。私が火曜会に入会したくて青森から出てきて開業したとか、火曜会でもまれたプレゼンの話から、臨床歯科を語る会で貴重な人脈ができたとか、の話です。「治療効果をどう評価すれば良いのか」、「患者満足をどのように評価するのか」を求めてきた歩みから「パーセンタイルグラフ」にたどり着き「歯の生涯図」に道を見つけたいきさつを述べました。1例報告を続けていったって、たまたま良かった症例だろう、偶然悪くなった症例だろうという風に評価されるに過ぎない、という声を聞く機会がありました。そこで臨床疫学の必要性を痛感して 、救歯会の希望者による「EBM勉強会」を立ち上げ2年間の蓄積から真っ先に取り上げた のが「自家歯牙移植712歯の生存率でした。それから毎年「インプラントの生存率」「メインテナンスは本当に歯を救えるか」などと疫学データを発表してきました。これらは救歯会40数名前後のデータ収集の結果です。スタディー・グループのおかげです。皆さんもやってみませんかと言う呼びかけをしました。プレゼンの時間はあっという間の2時間でした。終わってからは質問が出ません(予想どおり)でしたので 、私が追加の話をさせて戴きました。 私からのプレゼントの「歯の生涯図」の解説です。会場からは松田光生先生、千葉先生、月山先生などのお言葉が頂けてとても嬉しかったデス 。

 金子一芳先生への感謝、火曜会への感謝、救歯会の皆さんへの感謝を込めて、言いたいことをはっきりと言えましたのがとても嬉しかったです。お聞き下さったみなさんへ深く感謝申し上げます。

コーヌスクローネの年になりそう      2019年5月 

「歯界展望」に「コーヌスクローネ再考」というテーマで連載を始めました。とても私一人では荷が重いので、救歯会のメンバーにお助けを戴いて1年半くらいの長丁場の連載にする予定です。もう5回の連載が掲載されております。1月号が私のオープニングでしたが、「コーヌスクローネの不思議な魅力」と題して写真をご覧いただき内容が理解できるように分かりやすくしたつもりです。興味を持たれたようで、救歯塾の宣伝チラシを1ページ入れたせいでしょうか救歯塾への受講申し込みがそこから数名得られました。歯界展望って宣伝力があるもんだと感服させられました。「歯界展望」ありがとう!

★2018年、黒田のひとりごと

臨床歯科を語る会        2018年7月6日 

今年の臨床歯科を語る会はすごかった。なんと言っても、金子一芳先生の特別講演でした。最初は2時間半の予定がプログラムでは3時間になり、始まったら3時間半になりました。作った画像が360枚、とてもすべてをご覧に入れられないと言って事後抄録集としておみやげを下さった。参加者は大喜びでした。

が当日「補綴臨床60年」に変更になり、すごい内容をまったく疲れを感じさせない元気な話しぶりで驚きました。初めて聞いた人は、とても理解できない内容だと思います。
 最終日の救歯会の慰労昼食時に「この内容をそのまま救歯会で1日かけて聞きたい」と言う声が上がって「そうだそうだ」と大合唱が出るほどでした。金子先生、救歯会でもう一度講演していただけないでしょうか?

画像360枚の事後抄録集はそれはそれは見事な抄録で、画像の美しさ、内容の素晴らしさ、症例の素晴らしさ、目を見張る内容ばかりです。これをタダで頂けるなんて・・・、すごいおみやげでした。参加しなかった方はどれほど大きな損をしたか・・・、さぞ悔しかったでしょう。近々書籍になるという噂を耳にしましたが(?)(グノーシス出版)、いつ出るのかは分かりません。気にしておいて下さい。

臨床歯科を語る会からDVDが販売されております、金子一芳先生の講演がDVD2枚に収録されております.これは早めに入手されませんと締め切りがありますので入手不可となります。締め切りがいつかは分かりませんが、早いに超したことはございません。コピーして貰おうなんてケチなこと言わないで欲しいですね。

語る会DVD

土曜日の朝、始まる前に、「菊川先生の追悼黙祷」を斉藤先生がDVDで10分解説と放映。
分科会の「CAD/CAM」では野本先生、梅原先生、技工士の木村さん(当日は代理の方)が活躍
  救歯会ってすごい!「CAD/CAM」も半端ないという声が懇親会で多く聞かれました。
 「欠損歯列」では、松島先生と永田省蔵先生とのバトル。盛り上がりました。
ポスター発表では吉野先生が頑張っていました。パーセンタイル表で有名なのですが、「吉野先生って
移植もやるのですか?」と言う質問があったりして、結構盛り上がりました。
「パーセンタイル表」の改訂版も10部ほど売れました。良かったです。

 


夜の「趣味の部屋」で「釣りキチ歯科医の部屋」では月山先生がばかうけで、素晴らしかったです。
KDMの松田光生先生に続いて2番目の登場ですが、松田光生先生の話が上手だったので心配しましたが、
何と何と、話し始めたら立て板に水のごとし、原稿などまったく見ず、アドリブだらけの爆笑の連続で、
時間を忘れるほど楽しくて面白くて、大受けでした。

最終日では壬生先生のプレゼンの見事さが光っておりました。
最終日の討論で、松島先生と永田先生のバトルの続きが始まりそうでしたが時間切れ。

充実した3日間、楽しくて実りある臨床歯科を語る会でした。
九州、西日本、四国の大雨のせいか参加者がいつもより少なかった気がしました。
とりわけ救歯会の参加者が少なかったと思いました。

実行委員の斉藤先生、名村先生、お疲れさまでした。これからもよろしくお願いします。
斉藤先生と名村先生は、分科会の「CAD/CAM」を担当して大変でしたが評判が高いでした。
斉藤先生にあと1年やってもらい、野地先生は今年から実行委員になって貰い、来年7月に交代です。

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